さぁ、北海道だ!

起床し、窓の外を見てみると、今にも雨が降りそうだ。つくづく天気には恵まれていない今回の天気である。

チェックアウトし、青森駅まで歩いていく。初めて書き記すが、今回の旅行にあたって、三脚、ボストンバッグ、ディパック、秋葉原で買った傘を持ち歩いている。どれも最大積載量なので重い。
これらを持って宿から青森駅までの15分はきつかった。途中、三角形の形をした青森物産店(?)「アスパム青森」を写真に撮る。

「アスパム青森」
青森駅の東にあり、夜はライトアップされる奇妙な建物

さぁ、生まれて初めての青函トンネルだ! 青森−函館間は、「快速海峡」が走っていてJR北海道の企画切符「ゾーン539」という切符を持っていると、海底トンネル内の「吉岡海底駅」という駅で途中下車が出来、施設の見学が出来る。しかし、「快速海峡」は平成14年12月ダイヤ改正で消える運命にあり、「ゾーン539」切符はこれに先立ち11月で終わってしまうとのこと。残念だ。

天気が最悪のまま青函トンネルに突入だ。あっという間に突入し、延々30分ほどトンネルの中を走り続けた。途中で「吉岡海底」駅に停車。企画切符を持っている方の乗降を終え、また走り続け、北海道に出た。左は平原の中にポツリポツリ家がある景色を眺め、右には海岸線を眺めながら函館まで列車の旅を楽しんだ。

北海道玄関口
函館駅


函館に着いた! 青森駅同様、青函連絡船の接続駅として、行き止まり式の駅である。改装中であるが、改札口を出ると昔雑誌で見たとおりの「函館駅」であった。「こち亀」にも函館駅が出てくる話があるが、そのまんまである。





「どっく前」にて

重い荷物をコインロッカーに預け、早速路面電車に乗ることとする。昔は多くの路線があった函館市であるが、今は2系統になってしまった。とりあえず料金体系を調べ、「どっく前」まで乗った。「待たずに乗れる」というキャッチコピーのとおり本当にすぐ電車がくる。どれも結構乗っている。久しぶりに活気のある路面電車に乗った。

「どっく前」から徒歩でうろうろしていると本当に函館は観光都市だということに気づく。歴史を感じさせる建物が多く、普段旅行に出てもあまり出歩かないおのやんが足を棒のようにして歩き回っているのである。時間が足らないと痛感した。

「どっく前」停留所から歩き回った街

以前から行ってみたいと思っていた五稜郭に行ってみることにする。あまり込んでなく、すぐに五稜郭タワーに昇ることが出来た。高いタワーでなくて独特の形を一望することは出来なかったが、楽しかった。ここで突然の雷雨があり、タワーから虹を見ることが出来た。水平線より下に回り込む珍しい虹の形であった。

五稜郭タワーと、初めて見た水平線より下に回り込む虹(しかも二重)

それから宿に行き、一息ついてから、世界三大夜景と言われている函館山に夜景を見に行った。修学旅行シーズンであったが、路線バス優先らしく、スムーズに頂上まで行くことが出来た。途中から室内灯は消され、夜景が楽しめるように配慮されている。
後になったが、函館の街をみるには一日(二日)フリー切符が凄くお得だ。市電、市バスが乗り放題である。この函館山路線も含まれており、往復と、市電2回乗ればすぐ元が取れてしまう。

函館山の夜景は言葉で言い表せないほど美しかった。雨上がりということもあって、光の瞬きがすばらしいとガイドさんが言っていた。ちなみに函館山路線のバスにはガイドさんがついているのだ。

見晴らし台で三脚に我が愛機ニコンF100を取り付け、バルブで夜景を撮る。撮影後バスに戻る途中で、修学旅行生の一人が「おっ、すげぇカメラ。プロじゃねぇか」と友人に話している声が聞こえた。実に気分が良い!

いい気分で宿に戻り、近所の中華料理屋でチャーハンとラーメンを食い、就寝。