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緊急告知
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2月8日 卒業検定

いよいよ、(合格すれば)最後の大型車の運転である。

時季が時季だけに、既に春休みに突入しているらしいと思われる学生たちの顔が多い。土曜日ということも受験生が多い一因であろう。

集合時間30分ぐらい前に着き、ホットコーヒーを飲む。う〜む、うまい。

集合時間10分ぐらい前に、今日の課題コースが発表された。「2」コースだ。縦列駐車が組み込まれているコースである。

「あ〜あ、やっぱりな」なんとなく、2コースになりそうな気がしていたので、思い切り落ち込みはしなかった。

今日は土曜日ということもあって、受検生が多い。しかし、一見して普通免許を受検する人ばかりであった。
う〜む、若いっていいなぁ。

本日の大型車の卒業検定の受検者は3名であった。自分一人だけでないことにほっとする。

しかし検定順を発表したときに、愕然とした。また一番目の乗車である。まぁ、教習期間が長いからなぁ。期間が長い順番なのだろう。と、思ったが、後から同じ大型免許の受検者に聞いてみると、1年位かけて教習を受けている人もいた。その人はおのやんより検定試験が後だった。う〜ん、五十音順なのかな?

さぁ、乗車だ! トラックに乗り込もうとしたのだが、一般の教習が始まり、教習車が次々とトラックの横を通過するため、トラックの前に立ってしばらく待っていた。切れ目を見て乗り込んだ。

シート、ミラー調整をしてエンジン始動! 2速にギヤを入れて発進である。第一カーブの手前に入るまでに4速までシフトアップ! う〜ん、最初の頃はシフトアップもろくに出来なかったのに、今では短距離で4速までシフトアップが出来るではないか。我ながら、うまくなったなぁ。

カーブに入る手前までに減速して、クラッチを切り、カーブに突入だ。カーブの角度にハンドルを合わせ、ハンドルを回さなくて良い状態になったら、加速するためのシフトダウンだ。カーブの出口に差し掛かったら、加速に入るのだ。

右カーブの時に、右後輪がセンターラインを踏まないように、なるべく大回りをする。後輪がセンターラインを踏むだけで減点なのだ。

第一課題の坂道発進に突入だ。進入速度が遅すぎて停止位置手前で止まりそうになる。シフトダウンをしてスピードを上げるわけにも行かず、焦る。エンジンがノッキングを起こしそうになるが、何とか停止線までたどり着く。停止線ではブレーキを強く踏みすぎてカックンブレーキになってしまった。これは恥ずかしい! おぉ〜いきなり大ピンチ!

冷静さを取り戻しながら坂道発進をこなし、苦手な左カーブに差し掛かった。十分減速し(普段の普通車の運転では絶対にしない程の減速)、ミラーを見ながらハンドルを左に切る。結構うまく出来た(気がする)

そしてS字だ! ここでS字の出口で右後輪が縁石に乗り上げそうになった。ミラーを見ていたら、もう少しで接触するところだった(危ない、危ない)

次に、左折進入のクランク、そしていよいよ縦列駐車に望む。

トラックの左側を1メートル程開けて縦列駐車のスペースの少し前で停車。右側窓を開けてシートベルトを外し、ギヤをバックに入れる。
目印のポールと後輪の車軸が一直線にそろったらハンドルを回し始める。
ゆっくり回しながらバックし、ミラーで車体の向きを目印の後ろポールに合わせていく。
ここでおのやんは、今までしたことのないやり方で車体の向きを微調整した。何のことはない、左に顔を向けて、運転席真後ろの窓からポールの位置を確認するのだ。
これだけで、正確な進入角度が分かり、教習中でも出来たことのない程の完璧(だと思う)縦列駐車が出来た!

縦列がOKなら、まず合格だろう!(おいおい) これで大型も乗り納めか〜と思うと、涙が出そうになった。

縦列駐車が出来たことに、心の中でガッツポーズを出しながら指定速度40キロに望む。
得意中の得意課題だったので、思わず50キロに届きそうな位の速度を出してしまうが、全然気にしない。減点要素が無いからね。

あとは踏切、障害物と淡々とこなし、発着地点に戻った。自分では合格と勝手に評価していたが、検定者の方からは何もコメントはなかった。

「良かったじゃん!」と同じ大型の検定を受けるおじさんに誉められてしまった。「いやぁ〜坂道発進で少しコケそうになったんですがねなんて会話をしている間に、次の検定が始まっていた。仕事の関係で教習が1年位掛かっている兄ちゃんだ。まだ若そうだけど、上司に口を合わせるのが巧そうな結構好青年だった。

終わってしまえば気楽なもので、のんびりと検定を見ていた。この兄ちゃんは縦列駐車で、窓を開けずにバックしていた。なぜか縦列駐車するときに窓を開けていないと減点なので、おじさんと「窓が開いていないですね〜」「ほんとだ」などと話していた。

兄ちゃんが終わり、おじさんの検定が始まった。見ていると縦列駐車を終えて道路に出てきたかな〜と思ったら、また縦列駐車を始めた。どうやらやり直しのようだ。検定でやり直しはOKなのかな?

「いや〜浅くしか入れなかったよ〜」と開口一番におじさんは言った。

検定員は、「40分位後に結果をお知らせしますので、控え室でお待ちください」と言って、姿を消した。

大型車受検組は、たばこを吸ったり、コーヒーを飲んだり、発表までの時間を思い思いに過ごしていた。